Northen Lights を追って (2/13)





一台のカメラには魚眼レンズをとりつけて、大きなアーチをまるごと視野に収めた。
腕時計を片手に秒針とオーロラ、どちらも目が離せない。
もう一台のカメラには24ミリレンズを取り付け、こちらは一枚一枚撮るたびにコマを送らなきゃならない。
レリーズの細かい操作もあって、気づくと手袋の人差し指に穴があいていた。
こりゃダメだと、予備の手袋に替える。
数年来スキー用のインナーに使っているもので、秋に自転車で転んで手のひら部分に穴あき。 でもこれで最後まで持ちこたえました。

レリーズのスイッチを握っている右手はこごえ、左手はダウンジャケットのポケットで保温。前かがみでカメラを操作していると、背中や腰に貼ったカイロが圧着してきてカチカチ山状態。熱いし寒いし痛いし、気温-40度下では体温との差は76度にもなるわけで。これは水が沸騰する温度差である。

 

つづき