Northen Lights を追って (4/13)





東の空には月が昇り、その月にからむようにオーロラの光はゆっくりとさざなみ動き続ける。
時間を忘れ、寒さを忘れてシャッターを切りつづけた。
ある時、フイルムを次のコマへと送った時に、バリっと強い手ごたえがして、それ以来コマ送りが空回りしているような・・・。
フイルムの切断。
昼用の安いフイルムを一本犠牲にして一気に引き抜き、根元で切って切断したフイルムを張り合わせて巻き戻した。
新しいフイルムをセットしてまた撮影を続ける。
そのうちにあるとき突然光が強くなり動きが激しくなった。
そのとき30コマほどまで進んでいたカメラの中のフイルムは・・・またしても、切れた。

「もーう、このカメラはダメだ!!」
予備で持ってきた借り物のカメラを出動させることにした。
これは一応電動なのでフイルムのセットもワンタッチ。
おー!なんて簡単なんだ!!
遅れを取り戻そうと三脚へ戻った時にはオーロラはもう元の静かな姿に戻っていた。

つづき