オーロラのとおり道 2017年12月27日2017年12月28日 2009.9.11〜16 富士フイルムフォトサロン札幌 2009.10.8〜13 富士フイルムフォトサロン仙台 にて展示した作品です。 すべてフイルム撮影です。(全32点) 2009.9.11〜16 富士フイルムフォトサロン札幌 2009.10.8〜13 富士フイルムフォトサロン仙台 にて開催した作品です。 すべてフイルム撮影です。船出これから始まる旅に胸ふくらませ、 文明生活にしばしの別れを告げる。 カナダ・ブリティッシュコロンビア州・バンクーバー白い砦白くそびえる山脈は、月明かりのライティングによって 時とともに陰影を深く刻んでゆく。 カナダ・ユーコン準州・クルアニ湖畔旅の友食堂であり、リビングルームであり、書斎であり、寝室でも在る レンタカーは旅の移動式スイートルーム。 話し相手はフロントガラスのてるてる坊主。 カナダ・ユーコン準週・ラバージュ湖畔天の声 地の声時に強く、時に弱くゆらめく、天からふりそそぐ光。 地上から湧き上がる霧。 音のない世界に、天の声、地の声が重なり合って心に響く。 カナダ・ユーコン準週・ラバージュ湖畔地球のともし火夕日のあかね色の残る空にオーロラの光。 はてしない原野のまっただ中、 私の行く先を照らしてくれた希望の光だった。 カナダ・ノースウエスト準州。デンプスターハイウェイ天地のシンフォニーゆらめく旋律に雪山のハーモニー、 星たちを観客に、月明かりの即興演奏。 空も大地もゆれ動く。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイムーンサファイアどんな宝石より偉大で尊い、この地球。 地球から見た空は、空から見た地球のようだった。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイ北斗七星の伝令先へ進むか、引き返すかで迷っていた。 道のむこうにはオーロラの帯と北斗七星。 「北へ進め」のメッセージだと思った。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイ光の共鳴大地、月、星、すべてが輝き合うステージで、 自由自在に駆けめぐるオーロラ。 みるみるうちにカメラのファインダーから抜け出して私を翻弄する。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイかすむ山並み冬至に近い時期、高緯度地域では 朝焼けから夕焼けまで切れ目なく パステルカラーの時間が続く。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイ夢の配達この町ではオーロラが今夜の夢を運んでくる。 一人ずつに、天からの物語。 カナダ・ユーコン準州・ドーソンシティ夜を渡る吐息星くずたちの見守る中、雪山をかすめて、 そっと夜空を渡ってゆく淡いオーロラ。 カナダ・ユーコン準州・アラスカハイウェイアイス・フェザー氷の割れ目には、霜の羽たちが 巣立ちの時を待ちながら眠っていました。 カナダ・ユーコン準州・クルアニレイク夜空に投網鉄橋越しのオーロラを一網打尽にしてカメラの中に閉じこめてみる。 アメリカ合衆国・アラスカ州・アラスカハイウェイパイプラインアラスカを南北に縦断する1200キロあまりの石油パイプライン。 人間の作り出す壮大な構造物も、夜空のドラマの下ではちっぽけに見える。 アメリカ合衆国・アラスカ州・フェアバンクス夢のあと100年前、ゴールドラッシュに沸いたドーソンシティ。 人々は去り、もう使われなくなった金の採掘施設の上には 当時と変わらぬオーロラの姿 カナダ・ユーコン準州・ドーソンシティ夢見人かつてこの町でゴールドラッシュの夢を追った人々。 今も同じ夢を枕に静かな眠りについている。 カナダ・ユーコン準州・ドーソンシティ氷のかけ橋、オーロラのかけ橋冬場だけ、凍ったユーコン河の上を車で通行できるようになります。 地上のかけ橋と天空のかけ橋。渡った先には何があるのだろう。 カナダ・ユーコン準州・ドーソンシティ夢見る惑星遠くで静かにゆらめいていた光の帯は、 あるとき突然私の頭上にその腕を伸ばしてきました。 夢中でカメラを真上に向けてシャッターを開く。 今、この大地に私をつなぎとめているものは、カメラと三脚だけ。 カナダ・ユーコン準州・アラスカハイウェイ平和を祈る北極海に面した村に1960年代に建設されたレーダーステーション。 米ソ冷戦時代の建造物。 現在は軍も撤退し、遠隔操作でコントロールされているという。 カナダ・ノースウエスト準州・タクトヤクタック月下の船旅凍った川に取り残された輸送船。 オーロラ降る夜に月下の船旅 カナダ・ノースウエスト準州・イヌービク深夜の訪問客アークティックシャレーの玄関先。 帰り道のハイウェイが通行止めとなり、 オーナーのご厚意により、4泊も泊めて頂いた。 感謝の気持ちで見上げるオーロラ。 カナダ・ノースウエスト準州・イヌービク生命を超えてこの世に迎えられ、やがては去りゆく命。 ひとつの命が終わった後にも 魂の旅は続いてゆく。 カナダ・ノースウエスト準州・イヌービク天使のすべり台無人の公園に、こっそりオーロラが遊びにやってくる カナダ・ノースウエスト準州・イヌービクオーロラのとおり道北緯68度の町にも、 私たちの町と変わらない喜びや悲しみがあり、 日々の生活がある。 カナダ・ノースウエスト準州・イヌービク薄暮の流星冷たく冴え渡る夕空に、 二つの飛行機雲が輝いていました。 カナダ・ユーコン準州・アラスカハイウェイ昇竜身も心も踊り出しそうな力強いオーロラ。 今夜は眠れそうにない。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイ魔法にかかった町オーロラの魔法の袖に触れた町の夜景は、いっそうキラキラと輝きを増すようだった。 ノルウェー・トロムソ原野に降り立つ一番近い町まで200キロ。 原野の中のハイウェイ管理基地。 ここに勤務する人たちの労をねぎらうようにオーロラが舞い降りる。 カナダ・ユーコン準州・デンプスターハイウェイ夢幻の時月は昇り、マイナス46度の極寒の中、 むせかえるほどの霧にうるんだ世界を照らし出す。 カナダ・ユーコン準州・ホワイトホース郊外目覚め長い夢を見ていたような気持ちで、帰国の途につく。 名残惜しさや安堵など、いくつもの思いが心に去来する。 カナダ・ロッキー山脈上空